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就職したての君へ 「石の上にも3年」は正しくない

「どんな仕事でも、就職してから
3年はふんばらないといけない」

なんて話、
誰でも聞いたことがあると思います。

これ、嘘ですよ。

正確に言えば
嘘になる場合もある、って話を今日はしたいと思います。

理学療法士も作業療法士も、
ひとつの病院に長く勤める人って限られます。

政府の統計調査によると
療法士の平均勤続年数は6年前後ですが、
僕は9年間同じ回復期病院に勤めています。

気がついたら中堅でも
上の方になってるというね笑

別に転職が良いとか悪いとか
そういう話じゃないです。

キャリアアップのためや
家族のことを考えて給料高いところに
(あるいは家から近い職場に)
って方が大半だと思いますし。

でも、
なかには辛くてやめちゃう人もいます。

PTという職そのものに疑問を抱いてしまう人もいます。
というか、過去の僕がそうだったしね。

同僚にもいました。
病院を退職してからリハビリやってない療法士のひとが。

そういう人って、
経験年数浅い職員に多い気がします。

で、何が言いたいかというと
意識すべきは転職の理由だよ、ってことです。

「辛さの見極め」ができているかどうか。

これが最も重要だと思っています。

辛さの見極め

僕らの仕事って、
「できる人」と「できない人」の差が
はっきり出ます。

患者さんの治療成績、という形で。

「わたしが担当じゃなければ
患者さんはもっと良くなったはず」

って思うと落ち込みますよね。

だけど、これは仕方がないんです。
誰もが通る道だから。

でも、なかにはそこまで悩みが内面化しない人がいる。

昔の僕がそうでした。

介入前後で患者さんに変化が出せない。
フォローで入った患者さんの治療で何をしていいか分からない。
ルーチンのように同じ治療を繰り返している。

それでも、
べつに大きな問題は起きないんです。

自然回復なのか多少は治療効果があったのか、
はたまたフォローで入ってくれた先輩のおかげなのか、
患者さんは少しずつでも良くなっていくし。

それなのに、どこかに違和感が残るんです。

自分のやっていることに意味はあるのか?
という疑問が。

この自分への問いかけをきっかけにして
スキルアップに励めるかどうかが分かれ道になります。

成長のための過度期としての辛さ

現在感じている辛さ、悩み、違和感の正体は
成長するための過度期だから生じている。

そのことに気がついた人は踏ん張りが効きます。

これからどんどん楽になっていくことが分かるからです。

今感じている辛さは成長するための通過儀礼だと理解している人は、
簡単に仕事を辞めたりしません。

「石の上にも3年」は彼ら(彼女ら)にとってはリアルで価値のあるものです。

でもそれが分からない人は自分の成長過程でつまずいたら、
すぐに別の道に逃げようとする。

そういった人は次から次へと転職を繰り返すことになります。

同じだけの辛さを味わったら職場を変える。

最初の選択肢を正当化するためには
そうするしかないからです。

そして彼ら(彼女ら)は自ら成長する機会を棒に振り続けることになる。

仕事って人間として成長するために必要不可欠なものです。
それを放棄するのってめちゃくちゃもったいないなーって、僕は思うんです。

ただ、すぐに辞めた方が良い職場というのも現実に存在します。

それが「辛さの見極め」の二つ目。

地獄スパイラル的な辛さ

煉獄的な辛さ、と言ってもいいでしょう。

平日の朝は起きるのが辛くて布団から出られない。
仕事に行こうとすると強烈な腹痛に襲われる。
職場の玄関に入るとき吐き気を催す。

こんな兆候が出たら要注意です。

それは、
「これ以上続けると病気になるよ」
という身体からのサインだからです。

これを無視しちゃいけません。

影響の輪(自分が影響を及ぼせる範囲)の外側の環境が原因で
身体のアラームが作動している場合(めちゃくちゃ意地悪な先輩がいるとか、残業時間が多すぎるとか、業務内容が過酷すぎるとか)は退職や転職を視野に入れていい。

僕はそう思います。

ただし、自分の考え方(マインドセット)を切り替えることで
身体のアラームが消える場合もあります。
僕のように、ね。

僕の場合、
第三者が見ても明らかに異常な環境因子(残業とか)はありませんでした。

自分で作り出した被害妄想に絡めとられていただけです。
PTとして働いても将来性はないんじゃないか、みたいな。

「自分を変えたいなら環境を変えろ」
っていろんなビジネス書にありますけど、
これって必ずしも正しくないと思う。

だって、
自分が変われば環境も変わるから。

順番を逆にすることだって出来るはずなんです。
「環境を変えたいなら自分を変えろ」

仮にいま現在なんらかの身体的不調を抱えているなら、
それがなぜ生じているのかを判別しなければならない。

これからどんどん楽になる過度期の辛さなのか、
どんどん辛くなる煉獄的環境での苦しみなのか、
自分が作り出した思い込みが不調を招いているのか。

それを判別するには、
かなり感度の高い身体感覚が求められます。

僕たち人間が太古から持ち合わせていたはずの、
そして現在は失われつつある身体機能です。

生物として本来備わっているはずのセンサーを再活性化するために必要なのは、
悩み、葛藤することです。

現在抱えている心身の不調が何に根差しているのか、
考え抜くことです。

もっと葛藤しましょう

悩むこと=悪いこと
って考えてる人が多いんじゃないですかね。

まあ僕もそうだったんですけど。

無駄に考え込んじゃうとプライベートの時間さえ苦しくなったりして、ね。

でも葛藤って、
人が成熟するために必要不可欠なものだと思うんです。

いま抱えている問題に対して、
自分オリジナルの判断基準を手作りする過程で生じるものです。葛藤って。

だから、
「仕事やめようかな、どうしようかな」って毎日のように悩んでたのに、
気がついたら悩みそのものがなくなっていた・・・

なーんてことが起こり得る。

それは自分が葛藤の過程で成熟したからです。

成長した結果の不可抗力として、新しい問題に直面する。
「そろそろ中堅だし、このままじゃダメだよね」、みたいな。

でもそれで良いんです。

マサラタウンでLv3のコラッタばっかり倒してたってレベルは上がりません。
自分のレベルによって遭遇する敵の強さは変わるし、変えていかないといけない。

そして、
決断の速さと決断の適否の間に相関関係はありません。

スパッと決断して退職した結果、めっちゃ後悔した・・・
なんてことはいっぱいあるハズです。

まとめ

「石の上にも3年」って、
どんな辛いことでも3年は耐えろ、そうすれば辛くなくなるぜ!

みたいな意味です。

ただし、生物としてのセンサーをオフにして辛さに耐えていると
本当に病気になります。

自分の力でどうにも出来ないことが理由で心身に不調が出ているなら、
迷わず逃げましょう。

一方、成長の過度期としての辛さは年々楽になっていきます。

ただし、
自分の成長に伴って新しい苦しみが生まれてくる可能性はある。

でもそれは喉に刺さった小骨的な辛さで、
消化液の分泌を促すきっかけになります。

要は成長のための糧になる、ってこと。

もしあなたが「最近調子よくないなー」と思っているなら、
その理由を深掘りしてみると成長のきっかけになるかもしれません。

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追記。

僕はもともと学習意欲のない
アンチ意識高い系のザコ療法士でした。

別にPTになりたくてなったわけじゃないし。
勉強とか全然つまんないし。
人助けとか、偽善じゃね? みたいな。

今は毎日専門書を開いて学び、
それをアウトプットする生活を続けています。

ぶっちゃけ、想像もしていませんでした。

僕が変わったのは、
学ぶことの楽しさを思い出したからです。

今の日本の学校教育では
タスク処理能力ばかり教えています。
だから勉強=つまらん、みたいになっちゃう。

でも誰だって子供の頃は目を輝かせて
「なんで?なんで?」って世界の仕組みを
知りたがったじゃないですか。

勉強=楽しい
このことを思い出せれば、
人生はもっと楽しくなります。

この記事では、僕が試行錯誤を経て
今に至る道筋がわかります。

→カラスミのプロフィール。
理学療法士の将来性に不安を感じて個人ビジネスしたら200万円の借金地獄に落ちた物語

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