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世界からテレビが消えたなら

病院に入院している患者さんが嗜める娯楽ってなんだろう。
僕の病院には久しくテレビしかありませんでした。

だから図書コーナーを作ろうと思い立ちました。
全国患者図書サービス連絡会が主催する講演会に参加して、
情報を集め、院内で広報して。

いや〜同じようなことを考えてる人は
意外とたくさんいるものです。

そうしたらリハビリ科の部長の目に留まって、
偉い人に稟議書を出す流れになり、
あれよあれよという間に院内に図書コーナーが出来上がりました。

もうね、自分でもびっくりですよ。
まさか採用されるとは思ってませんでしたからね。

今では外来で訪れる患者や、
患者の家族も利用しています。

そんな図書コーナーもコロナ騒動で閉鎖されてしまいました。
感染リスクが少しでもあるものは許容されない。

まあ仕方ないことではあるんですけどね。

僕はテレビがなくても別に困らないけど、
本を読めないと生きていけないです。ほんとに。

同じように感じている患者だって、
きっといるんじゃないかな…

テレビによる悪影響について

子どもの発達にテレビが悪影響を受ける、という話は
親なら知っている人も多いと思います。

高齢者対象にしたテレビ視聴の問題はあまり聞きなれないけれど、
1日3.5時間以上の視聴が6年後の認知機能に影響を及ぼすことが示唆される論文がある、
ってことは知っておいて良いと思います。

論文はこのサイト「高齢者におけるテレビ視聴と認知機能低下:英国の縦断的研究の知見」で読めます(英語だけど)。

テレビの視聴を刺激入力の一環として捉えている療法士もいますが、
「見続けると認知機能が悪化する」ものが良い刺激入力になるとは思えません。

そもそも強すぎる光と音声による刺激は
交感神経を興奮させてしまいます。

特に最近は、
コロナウイルスに関わる陰鬱な情報ばかりが放送されています。

破局的な内容のテレビを見た後は精神的に不安定になりやすい
というのは昔から言われてきたことです。

病気療養中の患者があまり頻繁に触れて良いものではないと思うんですが、
どうでしょうか。

ただ、僕はテレビの全てが悪いとは思ってなくて。

選択的に見る番組、
今日の曜日を確認して番組表を見て、楽しみにテレビの前に座るような、
そういった習慣は良いものだと個人的に思ってます。

能動的な視聴、ってことですね。

テレビの恐ろしさについて

テレビを作る側からしたら、
チャンネルを変えてもらっちゃ困るわけです。

だからあの手この手で視聴者を画面から離さないようにする。

きりの悪いところでわざとCMを挟んだり、
まとめて喋れば10分で終わる情報を60分かけて放送したり。

なんとなく
でテレビを見ているとあっという間に時間を奪われます。

そして見終わった後には内容もよく覚えてない。
僕らでさえそうなんだから、入院中の高齢者は言わずもがなでしょう。

リハビリ以外の時間を寝て過ごす患者にテレビの視聴を促すなら、

いつも見ていた番組を視聴して習慣の再獲得と見当識の賦活を図るとか、
番組表を一緒に見て興味のありそうなテーマを深掘りするとか、

それくらいの工夫が必要だと思います。

テレビ至上主義から脱却しよう

僕ら若者はリアルタイムで見るテレビの時間を極力減らすべきです。

だってCM時間ってまるっきる無駄じゃん。
トレンドを一つも逃したくない、
っていうならCM視聴にも意味があるのかもしれませんけど。

見たい番組は録画して見る、が正解です。

というか、
最近はネットの動画配信サービスでいいんじゃないかと思ってます。
あれって能動的に見たい番組を選びますからね。

娯楽のためにテレビつけるのも全然良いと思うんです。
「今から2時間はストレス解消のために撮りためたドラマ見るぞー」って自分に言えるのであれば、ね。

ふと思ったんですけど、
現代人からスマホとテレビとネットを取りあげたら、一体どうなるんでしょうね。

そんな世界があればちょっと覗いてみたいな・・・なんて思う今日この頃です。

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追記。

テレビに対する本質的な考え方については
下記の記事で言及しています。